山口県南東部に位置し、瀬戸内海に浮かぶ気候温暖で豊かな自然環境に恵まれた人情あふれる町です。周囲には五つの有人島、25の無人島があり、島の山頂からは美しい島々と穏やかな瀬戸内海の景色を望むことができます。また、みかんの島と言われるほど農業生産のほとんどがみかんで占められています。漁業は沿岸漁業が中心で、タイの1本釣りやイワシ網漁などが盛んです。
かつてハワイへ官約移民した歴史があり、現在でもハワイ州カウアイ島と姉妹島縁組を結ぶなど、現在でも交流が続く周防大島は、フラのイベントやアロハビズ、ヤシの木が立ち並ぶ海水浴場やハワイ関連施設などがあり、ハワイアンムードが漂う島です。
民泊体験(ホームステイ)
周防大島町には90軒の民泊受け入れ家庭があり、240人まで受け入れることができます。農業と漁業を営んでいる「半農半漁」の家が多いのが特徴です。
周防大島町では、訪れた生徒をお客さまとしておもてなしするのではなく、家族として受け入れます。農漁業体験や食事をはじめとする、田舎暮らしの全てを生徒と共有することで生まれる「心と心のふれあい」を大切にしています。
農漁業の楽しさだけでなく、難しさや生活していく上での苦労などを聞きながら、民泊家庭と同じ目線で一緒に作業することで、本当のやりがいを見つけてほしいと思っています。
また、民泊中の食事は共同調理としています。自分たちで釣った魚をさばくなど、調理の過程に自ら関わることで、たとえ都市部での生活であっても、自然と共に生きていること、命をいただいて生きていることを実感することができます。
実際に民泊をした生徒からは、「今まで体験したことのない生活、営みで、家族の温かさも感じられて、生きていることを実感した」「いかに私たちがふだん慌ただしく『自己』を中心として生活しているか、改めて痛感しました」など、生活を共にすることで心の変化があったとの声が多く寄せられています。
選択別体験プログラム
民泊だけではなく、周防大島では約70種類の選択別体験もあり、特にその中でも「カヌー」「地引網」など民泊ではできない体験が人気です。
(1)カヌー体験(定員40人)
穏やかな瀬戸内海でカヌーの体験をします。湾内で練習した後、約1キロ沖合いにある無人島へこぎ出します。目標に向けてこぐことで、確かな達成感を得ることができます。救助艇やライフジャケットなど、安全管理体制にも厳重な配慮をしています。
(2)地引網体験(定員60人)
2グループに分かれ、グループ同士声をかけあいながらタイミングを合わせて地引網を引きます。取れた魚はみんなでさばいて調理します。息が合わないと魚が逃げてしまいますので、チームワークの養成などにつながります。
(3)ビーチコーミング体験(定員20人)
海岸に打ち寄せられたものを観察し、海の生き物の生態や環境について学びながら、ガラス片や貝殻などを採取。お気に入りの材料を使ってアクセサリーを作ります。体験後は、海岸に併設した水族館見学もできます。
海でカヌーを体験
広島湾ベイエリア・海生都市圏研究協議会ホームページ