【高校教育旅行特集】世界とつながる”日本一の田舎” にし阿波・そらの郷(徳島県・美馬市・三好市・つるぎ市・東みよし市)


そらの郷の農山村の暮らしに欠かせない「阿波おどり」を体験

 その昔、徳島県の都市部に住む人々は、標高の高い当地のことを「そら」と呼びました。そらの郷の夜空には、民家ボタルが星空と一つとなって力強く輝いています。

 そらの郷は、四国の中央に位置する「にし阿波~剣山・吉野川観光圏」(美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町)にあります。「大歩危・祖谷」「吉野川」に代表される自然、歴史文化、伝説や伝承、独特の食文化、伝統芸能に彩られた全国屈指の観光地域であるとともに、素朴で温かみのある古き良き暮らしが今もなお息づいています。

 ■ほんもの田舎体験

 地域内約180軒、同時受け入れ人数約600人となる、そらの郷の教育旅行民泊家庭は、その多くが山腹の急傾斜地に張り付くように形成される集落に存在し、独特の文化的景観を形成しています。古来より人々は、洪水を繰り返す暴れ川と険しい山並みを暮らしの舞台として生き抜いてきました。厳しい自然との共生から生まれる、山や畑、石積みやコエグロ、家屋などが一体となった独特の風景こそが桃源郷とも称される日本の原風景です。

 この魅力ある景観や農林漁業、地域の食などを活用した体験交流の産業化により、訪日外国人誘客に成功しつつある当地は「地方創生の成功事例」とも言われ、2016年、農林水産大臣より「にし阿波・桃源郷」として「食と農の景勝地」の認定を受けました。また、2018年には国連食糧農業機関(FAO)より、世界的にも珍しく歴史的かつ現代的重要性と持続可能性を有した「傾斜地農耕システム」であるとして「世界農業遺産(GIAHS)」にも認定されています。

 次の千年へ…地方が直面する深刻な高齢化問題などに対し、共創を生む能動的な教育旅行はわれわれの切り札です。

 生徒たちは家族の一員として迎えられ、茶摘みやタマネギなど野菜を収穫し自給的農作業を協働します。収穫した新鮮な野菜や山菜を使って田舎料理を共同調理。郷土料理、そば打ち、自然の竹から器や箸や台、全てを一から作る流しそうめんなど多彩な家業が待っています。料理を囲み家族団らんで心の交流。“日本一の田舎”の厳しさを豊かさに変える暮らしとの出会いから、持続可能な世界を創造する人財育成へと導きます。

 全ての民泊家庭やインストラクターは、研修や安全衛生講習を受け、危機管理や安全対策に万全の体制を整えています。

 ■民泊阿波おどり体験

 そらの郷では、集落のにぎわいとして、念仏踊、風流踊の阿波おどりが継承されてきました。農業疲れを吹き飛ばす芸能娯楽「民泊阿波おどり」。離村式では輪踊りで再会を誓い門出を祝います。

 ■吉野川ラフティング

 日本三大暴れ川、吉野川は世界クラスのラフティングコース。17年、日本初の世界選手権を開催。荒々しく雄大な流れが山並みを深い渓谷で刻み、厳かで美しい景観を創り上げています。仲間とボートを操り、激流を乗り越え、五感で大自然と対峙(たいじ)します。

 そらの郷の農山村の暮らしに欠かせない「阿波おどり」を体験

にし阿波 体験型教育旅行 そらの郷 山里物語


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