【食と観光 訪日客4000万人時代の和食2】外国開催の万博に日本料理店を出店 尾川欣司


 外国人の方々に食を通じて日本の文化を楽しんでいただき、おいしい料理と失礼のないおもてなしをしていただける店、とのことで当時の東京、大阪、京都や地方の歴史ある老舗の有名料理店が結集されての設立だった。

 しかし、当時はほぼ全店が日本料理店であったにも関わらず、料理組合とか料理協会という名称にしないで「国際観光日本レストラン協会」という名称をつけていただいたことが、現在のわれわれにとっては有り難い名前となった。多分、将来の国際的な会議や、もちろん東京オリンピックのことも念頭に入れての協会設立だったと思う。

 東京オリンピック後は、外国で開催された万国博覧会にも、長期間の日本料理店の出店も協力させていただき、伝統と文化のある「日本料理」を、当時の国際人の方々には知っていただいた。

 海外のお客さまの来日が増加することにより、日本の安全、安心でおいしい食事が口コミにより伝わり、最近ではSNSによる情報伝達が瞬時に、広範囲にできるようになったことによる、良い面での評価がプラスに作用している。

 国内では、厳しい食材管理、徹底した衛生管理など日本国内どこのレストランでも安心して食べられることが、海外からのお客さまに評価されている。また、日本では大方、世界中どこの国の料理も食べることができ、価格の高低に関わらず、スタンダードレベルは高いと自負している。

(国際観光日本レストラン協会会長・尾川欣司)

 
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