【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン385】やる気にさせる企画アイデア集3 青木康弘


 前回に引き続き、マンネリになりがちな組織風土から脱却し、スタッフのやる気を高める企画アイデアを紹介しよう。旅館・ホテルは定型的な業務が多いため、どうしてもスタッフがマンネリ感を感じがちだ。職場の活性化を図る施策展開の参考にしてほしい。

 5、スタッフ全員で郷土自慢をする企画

 スタッフにカットしたコピー用紙または色紙(10センチ×10センチ)を渡して1テーマ50字以内で郷土自慢をしてもらう。絵心あるスタッフであればイラストを描いてもらっても良いし、カメラ好きのスタッフであれば写真を添えてもらっても良い。

 集めた素材は、SNSで投稿する材料とするほか、ブッフェ会場や売店、エレベーター内、ラウンジのPOPとして活用する。高級路線のリゾート旅館であればイメージに合ったものになるようデザイン編集すれば良いだろう。

 お客さまはスタッフが想像する以上に館内にあるものをよく見ている。無機質で小奇麗な掲示物よりも、手作り感のあるものの方が好感を持ってもらえるだろう。

 スタッフにとって日常的な景色であっても、お客さまに感動を与えるものがある。仕事には多少ギスギスした感情を持っていても、自分が住んでいる郷土に愛着を持たないスタッフはいない。自館を売り込むことに苦手意識を持つスタッフでも、地元客しか知らないお勧めのレストランや隠れた観光スポット、夜景が奇麗なところなどは自信を持って説明してくれる。

 旅館・ホテルのお客さま向け広報紙は、どうしても社長や女将、支配人といった経営層か特定のスタッフに執筆者が偏りがちだが、今回取り上げた郷土自慢ということであれば幅広いスタッフの知恵を生かすことができるだろう。

 女将が前面に出て顧客対応することは、旅館の理想的なあり方の一つであるが、スタッフの自主性が育たなかったり、モチベーションが上がらなかったりという皮肉な状況に陥っている館もある。

 女将の顧客対応が一流であるのは、お客さまにとって当たり前のことである。車両スタッフや清掃スタッフといった、裏方部門のスタッフが地域の観光資源に詳しい方がよほどお客さまに驚きと感動を与えることができるだろう。

(山田ビジネスコンサルティング事業企画部部長)

 
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