【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 684】宿泊料金の値上げ方法〈2〉 青木康弘


 前回に引き続き、円滑に値上げするための方法を紹介しよう。多くの旅館・ホテルで値上げが実施・検討されているが、人件費や水道光熱費、工事費をはじめとする多くの費用が宿泊料金の上昇を上回るペースで大幅に値上げされている。速やかに対策を講じなければ、赤字に転落するリスクもある。

 宿泊料金の改定はこれまで年1回から2回が一般的であったが、これではコストの変動に対応できない。今後は3カ月に1度見直すルールを設けることが望ましい。会計事務所から過去1年間の月次試算表を取り寄せ、1室あたり、宿泊者1人あたりの変動費と固定費を計算し、今後の物価上昇を見込んで適正価格を算出すると良いだろう。

 昔からの常連客が多く、値上げにちゅうちょしている場合は、まず食事料金から値上げを始めると良い。チェーン店を含む多くの飲食店が大幅な値上げを行っている。宿泊料金全体の値上げに比べ、宿泊客の理解を得やすいだろう。

 過度な値引きを要求するエージェントの企画に参画しないことも重要である。担当者の要請に応じて格安ツアーやプランに参画すると、他のチャネルで販売しているプランとの整合性が取れなくなり、値上げを困難にしてしまうからだ。

ペイウォール会員向け記事です。

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

Facebook
X(旧Twitter)
YouTube
Instagram

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒