【観国之光 459】子ども観光大使 活躍の場を広げよう 観光経済新聞 論説委員 内井高弘


地域イベントに子ども観光大使がもっと活躍する場があっていい(写真と本文は関係ありません)

 友人から聞いた話。広島市の平和記念公園を訪れた際、とても印象的な出来事に出会ったという。小学生らしき少年2人が外国人観光客を相手に、原爆ドームなどのガイドをしており、流ちょうな英語でやりとりする姿に、思わず足を止めて聞きいってしまった、と。
 インターネットで調べてみると、2人は広島市と福山市の少年で、「戦争は二度としてはいけないと、世界に広めてほしい」との思いで、説明を続けているとか。

 当初は自分たちで調べたことを伝えるだけで精一杯だったが、慣れるに従い、いまは自分の気持ちを付け加えたり、意見交換したりしているという。友人は「外国人も感激した様子で、2人と一緒に記念写真を撮っていた」と話す。

 いまも同じように活動を続けているのかどうか分からないが、素晴らしい活動に頭が下がる。大きくなったら、経験を生かして世界を舞台に活躍してほしいものだ。

 子供の話題をもう一つ。子供たちに地元の歴史や文化、食、名所などを学んでもらって、魅力を発信できるように育成する、いわゆる「子ども観光大使」に取り組む自治体がある。

 愛媛県の「うわじま圏域子ども観光大使」。同圏域(宇和島市、鬼北町、松野町、愛南町)を誇りに思う子を育てたいとして、圏域のよいところ、例えば、(1)真珠・みかん、ユズなどの特産品(2)鯛(たい)めし、さつまといった郷土料理(3)伊達家の歴史や宇和島出身の偉人たちの業績(4)和霊大祭をはじめとする祭り―を知り、体験・発信し、より地域を好きになり、結果、誇りを持つようになるという効果を狙う。

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