【観国之光 428】世界遺産・富士山 10年機に趣旨を徹底 本社論説委員 内井高弘


日本の宝ともいえる美しい富士山を大事にしたい(三保松原から望む)

 今年6月22日、富士山の世界文化遺産への登録が決まってからちょうど10年を迎えた。登録後、20~30万人ほどで推移していた登山者の数は、新型コロナ禍で減っていたが、最近は戻り始め、訪日外国人旅行者の登山者増もあって何かと話題となっている。

 富士山の世界文化遺産の構成資産は富士山そのものに加え、富士山本宮浅間大社、三保松原、忍野八海など静岡・山梨両県に点在する25カ所に上る。

 登録に当たってはユネスコの諮問機関・イコモスから登山者数の管理や環境保全の在り方について厳しい指摘を受けている。

 懸念されるのが登山者数だ。コロナ禍で2020年は登山道が閉鎖されたためゼロだったが、21年は8万人弱、22年は16万人ほどで、行動規制や水際対策の緩和、「5類」移行もあり、今年は4年ぶりに20万人を超えるとの見方もある。そうなると、登山道混雑による事故の多発やごみの問題も深刻化しそうだ。

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