【観国之光 365】日本人選手の活躍 冬スポーツ界に追い風吹くか 本社論説委員 内井高弘


コロナ禍もあってスキー場経営は難しいかじ取りを強いられている(写真と本文は関係ありません)

 第13回冬季パラリンピック北京大会の閉会式が13日、国家体育場(通称・鳥の巣)で行われた。これで北京五輪・パラリンピックの全日程が終了した。
 新型コロナウイルスが世界にまん延する中でのスポーツの祭典に注目が集まったが、中国の人権問題を理由にした外交的ボイコットやあやふやなジャッジ、そしてパラリンピック開幕前にロシアがウクライナに侵攻するなど、世界的イベントを素直に喜べぬ事態も多々あった。

 そんな中、日本選手団の活躍が光った。冬季五輪の獲得メダル数は過去最多を更新し、18個(金3、銀6、銅9)のメダルをつかんだ。パラリンピックでも長野大会(1998年)に次いで多い4個の金メダルに輝き、合計は7個だった。

 選手の活躍はウインタースポーツの素晴らしさ、魅力を再認識させたが、日本の現状は楽観視できない。

 例えば、スキー・スノーボード人口。レジャー白書によると、19年は510万人となり、最盛期だった1998年(1800万人)の3割弱まで落ち込んでいる。近年の温暖化による降雪不足や外国人スキーヤー・スノーボーダーの減少が追い打ちをかける。

 スキーヤー・スノーボーダーの減少は周辺の宿泊施設や飲食店の売り上げを左右するだけに、観光業界にとっても無関心ではいられない。

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