
伊豆の国市の韮山時代劇場にオープンした大河ドラマ館。KNTが運営し、「鎌倉殿の13人」の世界観を伝える。観光客の増加が期待される
61作目となるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(三谷幸喜脚本、小栗旬主演)が好調だ。1月30日に放送された「矢のゆくえ」の平均視聴率(世帯)は15・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したという。
鎌倉殿は鎌倉幕府将軍で、13人は2代将軍・源頼家のもと合議制で政治を進めようとする、頼朝以来の古参の家臣団のこと。野心とは無縁だった小栗旬扮する主人公・北条義時がいかにして武家の頂点に上り詰めていくのかを描く。
大河ドラマは観光振興とも関わりが深く、舞台となった地域には多くの観光客が訪れる。その目玉となるのが大河ドラマ館で、北条家ゆかりの地である静岡県伊豆の国市には「鎌倉殿」の世界観を伝える施設が15日、韮山時代劇場(文化センター)にオープンした。市在住の女優・藤田弓子さんが名誉館長に就任。
運営するのは近畿日本ツーリスト(KNT)で、小栗さんらが着用した衣装や小道具の展示、メイキング映像なども上映されている。来年1月15日まで設置。同社は「にぎわいを創出し、地域活性化に貢献したい」と意気込む。
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