【観光立国・その夢と現実 25】参議院比例区選挙へ出馬!3 小原健史

  • 2022年4月16日

 旅館業界代表として出馬した参院比例区選挙は10万97票で、私は落選した。〔選挙で負ける〕ということは、どのような選挙でも同じだと思うが、言葉では言い表せないほどつらく、厳しく、苦しいものである。全旅連という組織の代表者が落選したのだから旅館業界のショックは計り知れないくらい大きかったし前途多難な結果となった。私は、すぐに全旅連会長の〔辞表〕を筆頭副会長に提出したが、それはスムーズに受理されなかった。腹を決めて進退を決したつもりが、続投をすることになり、恐縮な表現ながら個人的には全く不本意であった。翻意することになったのは、多くの旅館業界の方々から頂いた有難い私には身の程に過ぎる言葉の数々であったが、この紙面ではあえて表現することはしない。選挙の敗北は立候補者自身の全責任であると今でも思っている。

 一方で、私は旅館業界の代表が国会議員の中にいることは〔極めて必要〕なことと今でも考えていて、ぜひとも後輩の方の中で、特に全旅連青年部やそのOBの中から挑戦をしていただきたい。

 事情が許せば、衆議院の小選挙区で勝ち上がる議員が欲しい。なぜなら当選後に最も発言力が強いからである。それがかなわない場合は、参議院の選挙区から、または比例区からの出馬となる。私の苦い経験から言わせてもらえば、参議院比例区から出馬の場合はとても難しい。その時の旅館業界に大きな政治的な課題、いわゆる〔特消税撤廃〕や〔耐震改修〕などの政治問題を解決しないことには旅館業界がぶっ壊れるような場面をチャンスと捉えるべきだ。旅館ホテル業界が、全国47都道府県の旅館ホテル組合が一丸となり選挙運動をすることが肝要である。

 失礼を顧みずあえて書かせてもらえば、旅館業界の代表が出馬しても、その業界の経営者やその家族、そして働く人々、さらに取引先に候補者名を伝え、当選に必要な15万票以上を得るには気が遠くなるほどのエネルギーが必要である。

 また、選挙制度の改正も必要だ! 参議院比例区の選挙は難しい。それは衆議院選挙では〔比例区は政党名〕を書くことになっていて、参議院比例区は〔候補者名〕を書いてもらう運動になる(=政党名でも良いのであるが、政党の中で各候補者が順番を競う選挙なので、実際には候補者名を書く選挙となる…この記載自体も難解である)。

 実際に投票してもらう有権者には難解で混乱しやすい選挙制度は改正すべきである。私の選挙の際も、地元佐賀県の親しい旅館経営者の方が、私に言う。〔小原会長、ちゃんと自民党と書いてきたよ!〕と!?

 もし、近い将来、参議院比例区に出馬する方が出れば、私は次のアドバイスをしたい。

 (1)当選15万票以上をとれる状況にあるか? どうすれば15万票以上まで獲得することができるか?

 (2)旅館業界だけでは当選が見込めないこともあろうから、似通った他の有力な業界と組めないか?

 (3)自民党の候補者になることを想定すると、どこの派閥から出馬するか? 大派閥か?、小派閥か? 大派閥は多くの比例区の候補を擁し、組織別的な選挙になるが、小派閥の少数の国会議員全員が1人の比例区候補を必死で応援をすれば旅館代表が当選するかもしれない。

 (4)候補者の地元で何票とれるか? やはり何といっても地元が大事で、出身県と隣接の数県は重点地区にして、そこで3分の1の5万票以上は欲しい。よって、候補者は地方区の候補者のように地元の重点地区の数県に絞って選挙をすること。地元の自民党県連には〔ほとんど迷惑を掛けずに地元の国会議員が1名増えます〕と胸を張って言える! 全国の旅館業界は〔候補者本人は当選するために地元を固めているので選挙中はわれわれの所には来ない!〕ということをよくよく理解していただく必要がある。

 以上、弁解がましい点もあるが、18年前の参議院比例区選挙の回顧とした。

 もう一度言う。〔何が何でも旅館業界から国会議員が欲しい!〕。

 (元全旅連会長)


      

 
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