福岡県や久留米市、JR九州、西日本鉄道、西鉄バス久留米の5団体で構成される「久留米エリアMaaS検討会議」は、11月3日まで久留米市田主丸エリアでMaaS実証実験を実施している。昨年度に販売した「くるめGoGoきっぷ」に続く第2弾。各種交通機関やエリア内での周遊サービス、フルーツ農園や飲食店などで利用できる「特典クーポン」が付いたお得なデジタルチケット「田主丸っともぎもぎきっぷ」を販売する。
今回の実証実験は、公共交通の利用促進に加え、令和5年梅雨前線豪雨からの復興支援を目的に実施。市内でも特に被害の大きかった田主丸エリアで、ぶどうや柿、いちじくを生産する観光農園でのフルーツ狩りという特別な体験を提供する。
同きっぷは、JR列車や西鉄電車・西鉄バスの「1次交通」、田主丸エリアの周遊で利用できる小型の電動移動サービス「グリーンスローモビリティ」やレンタサイクルの「2次交通」と、周辺の対象施設(フルーツ農園・飲食店・体験施設など約50施設)で使えるクーポンがセットになったデジタルチケットとなっている。
チケットは3種類用意。それぞれに2次交通と特典クーポンが付き、1次交通で利用できる会社・区間が異なる。1次交通で利用できるのは(1)JR列車(博多・大牟田―田主丸の往復乗車券)(2)JR列車(久留米―田主丸の往復乗車券)(3)西鉄電車・西鉄バス(西鉄が提供する共通1日フリー乗車券「FUKUOKA 1DAY PASS」と同区間)。いずれも有効期間は1日間で、おでかけアプリ「my route」で販売している。
次世代の2次交通で複数の観光施設を周遊できる
デジタルチケット(3種類)の販売概要