
栃木県宇都宮市の観光地で「石の里」として知られる大谷地域に11月20日、新たな観光拠点「大谷コネクト」(市大谷観光周遊拠点施設)がオープンした。18日のオープン記念セレモニーには佐藤栄一市長も出席した。
大谷コネクトは、大谷石造りの国登録有形文化財の「旧大谷公会堂」=写真、ビジターセンター、多目的スペース、駐車場などで構成される。旧大谷公会堂は1929年にできた建物で、文化財として一般公開するほか、日本遺産や大谷地域に関する展示や、イベント・公演などに貸し出す。
ビジターセンターには観光案内人が常駐し、市北西部地域など周辺の観光案内を行う。
オープンを契機に、誘客や周遊観光を促進するラッピングバスや観光施設を巡る周遊バス(くるくるバス)を運行する。また、低速電気自動車・グリーンスローモビリティの乗降地点としても活用される。
大谷コネクトの愛称は一般募集し、252件の応募の中から審査会などによる審査を経て選んだ5件について市民投票の結果で決めた。「大谷と人をつなぐ玄関口になれるように願いを込め、つなぐという意味のコネクトを使った」という。