第74回さっぽろ雪まつり(以下、雪まつり)は2月4日から開催され、11日に無事終了した。雪まつりは1950年から始まり、その後ハルビン氷祭り(中国)、ケベック・ウィンター・カーニバル(カナダ)と共に、「世界三大雪祭り」の一つとして発展した。
コロナ禍の影響で21年と22年はオンラインのみ、23年は2会場で規模縮小開催であったが、今回は札幌の大通、すすきの、つどーむの3会場でのフル開催になった。雪像と氷像は計196基でコロナ禍前の規模に戻った。今回も大雪像に映像を投影するプロジェクションマッピング(PM)が好評だった。大雪像「栄光を目指し駆けるサラブレッド」のPMは道内で競走馬が成長する姿を描き、迫力満点だった。PMは雪まつりのマンネリ化が指摘される中で、13年から始まり、マンネリ打破と夜の集客に貢献している。
海外8カ国9チームが参加した国際雪像コンクールも再開され、優勝はモンゴルチームの「温もり」、準優勝はタイチームの「ナーガの火の玉」であった。全長80メートルの雪の滑り台「チューブスライダー」や雪の迷路、雪玉投げなど12種類のアトラクションが用意され、子どもたちが楽しんだ。
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