日本で初めて長距離フェリーが就航して今年で50年たつ。スーパーには新鮮な牛乳、魚、野菜など多くのものが、北海道からフェリーを使用して運ばれている。1度に200台もの車両を運ぶフェリーは、北海道の苫小牧東港を出て21時間後には福井県の敦賀に到着。毎日繰り返され、新鮮な北の恵みが都市部の食卓を彩っている。
SHKラインは、海洋事業を自らの使命と課し、国内外間の交流をさらに深めるため、中核をなす関光汽船と新日本海フェリー、阪九フェリー、関釜フェリーのフェリー会社で構成する会社群をまとめる会社。
本書は、陸を走るトラックごとフェリーに載せるという大胆な発想を元に長距離フェリーを一代で築いた男の話と現在の魅力を語る1冊。また、長距離フェリーが担う輸送と宿泊が、阪神・淡路大震災、東日本大震災の救援活動に貢献した事実や、災害時に果たすフェリーの役割と使命についても記している。
価格は1500円(税別)。245ページ。問い合わせ先はダイヤモンド社TEL03(5205)7076。