
編者は東アジアの歴史研究者。学習院大学が近年収集した未公開資料を中心に、戦前期の中国、台湾、朝鮮半島の25都市の古写真、絵葉書300点を現在の写真と並べて紹介した。
「“満蒙”の玄関口」大連、「台湾の京都」台南、「モダン都市」ソウル―。これら都市には日本により建設された建造物や街並みも多く、現在もその一部が残されている。
これら都市が戦後どう変わり、近代都市としてどう発展していったのか―。本書では、貴重な資料を交えて解説している。
古写真や絵葉書に関心のある人や、近現代史、ツーリズムに関心のある人らに有益な一書と発行元。
学習院大学修学旅行生の旅行記や、大連に渡って活躍した作家吉川英治の様子を伝える記事、現代日本人がアニメや漫画に描いた都市紹介など、多彩なコラムも収録している。
B5判並製カバー装、176ページ。本体価格3800円。
勉誠出版TEL03(5215)9021。