日本僑報社は、日中の相互理解、文化・人的交流を促進するため2017年から毎年、実際に中国に行ったことのある日本人を対象として「忘れられない中国滞在エピソード」コンクールを開催している。2021年に開催された第4回の同コンクールの作品集。
今回のコンクールでは、北海道から九州まで25都道府県にわたる日本各地と中国各地から約210本の応募があった。年代別では40代以下を中心に、最年少は14歳、最年長は85歳と幅広い世代にわたる。最優秀賞となる中国大使賞(1人)、特別賞(1人)、1等賞(4人)、2等賞(10人)、3等賞(25人)、貢献賞(6人)が選ばれた。
日本僑報社の段躍中氏はあとがきでこう語る。「経験者以外にはあまり知られていない、日本人が見たありのままの中国の姿が綴(つづ)られており、真実の体験記録です。そこには中国滞在中の国境を超えた心のふれあいや中国の奥深い魅力、そして不幸な歴史の記憶への共感などがつぶさに記されています。この貴重な記録の数々を、より多くの方々、特に若い世代の皆さんに伝えたい」。
発行は日本僑報社。定価は本体2500円(税別)。