
HISが11月30日に発表した10月の旅行取扱高は前年同月比137.4%増(2019年同月比27.9%減)となる280億2941万円となった。国内旅行は、同11.2%増(13.8%増)の53億6217万円だった。
取扱高は、HISとグループ5社(オリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、HIS沖縄)の社内取引を相殺した旧会計基準の数字。
国内旅行は、全国旅行支援が開始されたこともあり19年を上回った前年をさらに超え、10月として過去最高の取扱高となった。沖縄本島と北海道での長めの滞在の特典や、グルメ、観光、体験といったテーマ別の滞在プランを展開したことで、単価増につながった。また、添乗員同行ツアーの強化として、3年半の歳月をかけて改修が完了した世界遺産・厳島神社と広島、出雲大社などを周遊する王道のコースがシニア層に好評で中四国方面が高い伸び。全国旅行支援がひと段落する中、早期予約による割引と特典を付けた沖縄、北海道のキャンペーンを実施するとともに、オンライン化も推進。新たな取り組みとして、ふるさと納税のタイアップを開始し、第1弾となる宮崎県宮崎市では寄付金額の30%のクーポンが付与される対象ツアーが好調に推移した。商品別では、日帰りバスツアーや航空券とホテルを組み合わせたダイナミックパッケージが大幅に増加した。
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