【日本茶インストラクターが勧める 素敵なお茶生活 11】お茶の品種と各地の荒茶生産量 繁田聡子


 毎年のように新しい品種が出回って、ネーミングも魅力的なものが多いお米ですが、お茶にもたくさんの品種があります。

 近年、多品種化してきたとはいえ、農林水産省の平成27年の統計によると、栽培面積における割合は「やぶきた」が74%近くを占め、次が「ゆたかみどり」で6%弱です。「さえみどり」「おくみどり」が3%台で続きます。

 優良品種である「やぶきた」の占める割合は突出していますが、年々減少気味ではあります。店頭で接茶の際、感じることでもあるのですが、消費者の嗜好の多様化も影響しているのかもしれません。

 「お茶の生産量が一番多い県はどこでしょう」と問うと、大人も子どもも「静岡県」との答えが返ってきます。当然正解です。現在のところ常識とも言えます。

 農林水産省平成28年産作物統計(概数)によると、全国の荒茶生産量は8万200トンで、生産量の1位は静岡県の3万700トン、次が鹿児島県の2万4600トン、そのあと三重県の6370トンと続きます。静岡県と鹿児島県で全体の70%近くを占めていることになります。

 その他の主な生産県を挙げると、宮崎県3760トン、京都府3190トン、福岡県1870トン、奈良県1720トン、熊本県1280トン、佐賀県1240トン、愛知県914トン、長崎県775トン、埼玉県652トンなどです。

 お持ちだった予想とはかなり違ったのではありませんか。

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒