【日本政府観光局インバウンド最新リポート 91】訪日復活・拡大の条件整う JNTOトロント事務所 豊田 健 所長


トロントで開催された「Japan Festival CANADA 2022」

カナダ市場の動向

 ついに、日本の各種入国制限が、ほぼ撤廃になり、カナダの消費者の間では、訪日旅行に対する期待値が、急速に盛り上がっている状況である。このリポートでは、カナダ人の海外旅行実施状況、今後の訪日旅行ポテンシャル、プロモーションに役立つ情報等について紹介したいと思う。

 今年に入ってからの各国政府による各種制限の撤廃に応じて、カナダ人の海外旅行も急速に回復してきており、今夏(7~8月)のカナダ人の海外旅行実績は、新型コロナ流行前の約70%の水準(Conference Board of Canada発表)まで戻ってきている。その行き先については、一足先に各種制限が撤廃された米国、欧州、カリブ海等が中心で、残念ながら、日本は大きく低迷していたが、これは当然、日本の入国制限の厳しさの影響であり、逆に言うと、入国制限がほぼ撤廃されたこれからは、現状の回復状況からも、訪日旅行が大きく伸びていくポテンシャルがあると考える。

 もともと、カナダからの訪日旅行は、新型コロナ流行前の段階で、欧米豪主要市場の中で4番目(人口に対する訪日者数の比率では2番目)と一定の規模を誇り、人気は非常に高かった。その後の新型コロナ流行により訪日旅行がストップしている状況でも、日本(および日本文化)への注目度の高さは変わらず、例えば、今年に入ってからカナダ各地で開催された日本関連の各種イベントには、非常に多くの人々が来場している。中でも、JNTOが出展した「Japan Festival CANADA 2022」は、3年ぶりのオフライン開催となったこともあり、2日間で約10万人が来場し、大きな盛り上がりをみせた。

 また、今後の訪日旅行拡大に向けての重要な要素の一つであるカナダ―日本間の航空便については、現状、便数ベースで新型コロナ流行前の約70%の回復状況であるが、今後、さらなる復便、増便が予定されており、日本の人気の高さも含めて、訪日旅行復活&拡大の条件は、確実に整っていると言える。

 このような状況からもぜひ皆さまには、今後カナダ市場への積極的な取り組みをご検討いただきたいが、その際の訴求に役立てていただくべく情報を、JNTOが最近実施したアンケート結果より、少々ご紹介したい。

 まず、カナダ人の訪日旅行に向けての“障壁”となっている事項を紹介すると、「新型コロナ」を除き、「言語面の難しさ」「価格の高さ」「飛行時間の長さ」が三大障壁となっている。このうち飛行時間は難しいが、言語面、価格面(日本は円安も含めて格安!)については、うまくアピールをすることによって、十分解消が可能である。

 また、今後希望する旅行スタイルについては「ゆったりとしたスケジュール(行程)」および「各種文化体験」の二つの希望が最も高かった。前述した“障壁”の解消と併せて、これらの“旅行スタイル”へのアピールが、今後のカナダ人集客に向けてのキーポイントだと考える。

トロントで開催された「Japan Festival CANADA 2022」

 

 

 
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