世がコロナ禍に突入した時期、急きょこれに対応する話題に切り替えたいきさつを前回お伝えした。その時まで展開していたテーマは人に関することであり、直前には、採用がたいへん厳しくなってきていることを述べた。そして採用のためにどうしていくべきか、ということについて考えていくことになっていた。
2020年3月のことであり、そこから4年半ほどたっているが、あらためてこの話に立ち戻りたい。言うまでもなく、このテーマは過去のものになるどころか、ますます切迫した問題となってきている。
いきなり採用対策に入る前に、もう少し幅広く「人手不足対策」という視点から、体系として捉えておきたい。
人手不足対策はまず、少ない人員(あるいは無人)でやれるようにするための対策と、必要な人員を確保するための対策に分けられる。少人数でやれるようにするための対策としては、機械化、自動化、合理化、マルチタスク化、組織の改編、個別能力のアップといったことが挙げられる。
会員向け記事です。