EV推進、旅先での充電不安解消へ
EV充電インフラ「Terra Charge」を提供するテラモーターズ(東京都港区)はこのほど、伊豆のラグジュアリーホテル「富岳群青」(伊豆市)を含む静岡県内の伊豆エリア7施設へEV充電インフラを導入する。年々増えるEV充電ニーズに対応し、自動車が交通手段の8割を占める伊豆のEV化を推進していく。
Terra Chargeは同社が2022年4月に提供を開始した電気自動車向けの充電インフラ。EVの充電設備に加えて充電時間の設定、料金決済を行う専用アプリや管理クラウド、サービスの提供開始に必要な説明のほか、充電設備の設置工事などを一貫して担うなど、EV導入希望者や検討している顧客に対して最大限の支援を行う。政府が50年のカーボンニュートラル実現に向けて35年にガソリン車新車販売を禁止する方針を示すなど、脱炭素の流れの中でEVへの乗り換えやEV充電設備の導入検討が進む。同社のEV充電インフラ導入サービスはその流れを先導し、EV推進に大きく寄与する。
今回導入対象エリアとなった伊豆半島は、美しい海景と豊富な温泉資源に恵まれた全国有数の観光地で、旅行の移動に利用される交通手段の8割以上が自家用車などの自動車であるという特徴を持つ。東京からは片道150キロから200キロ弱の距離があり、EVの車種によっては安心して往復することが難しい距離であるため、旅先で充電ができる環境が求められていた。同社は伊豆エリア7施設へのEV充電インフラ導入で、旅行者のEV充電に関する不安を解消し、同エリアの回遊性のさらなる向上、温室効果ガス削減などへの貢献も図る。
同館の運営会社の西巻信一郎社長は「お車でいらっしゃるお客さまが多く、EV充電に関するお問い合わせも増えてきていたため、将来的にはEVの充電設備を導入しなければならないと考えていたところテラモーターズ社のTerra Chargeを紹介された。日本製の充電インフラなので、品質や安全性はもちろん、昨今の国際情勢を考えるとアフターメンテナンスにおける部品供給が安定している点にも安心感があった」と導入の経緯を話す。「今回EV充電を導入することで、EVにお乗りのお客さまにもお選びいただきやすい宿になってほしい」と期待を寄せる。
テラモーターズ充電事業本部・豊田寛樹氏は「Terra Chargeは日本で普及が遅れているEVをもっと身近にするためのサービス。通常、EV充電設備の導入には初期コストもランニングコストもかかるが、当社では導入ハードルを下げるために無料での導入提案をしている」と話す。「EVとユーザーに寄り添った提案を心掛け、10年以上に及ぶEV事業の知見を生かした充電サービスとしての質の高さもご好評を頂戴している。自動車の利用が多い伊豆エリアで、今後も観光のハブとなるようなインフラ網の構築に取り組んでいく」と意気込む。
この件についての問い合わせ先は、テラモーターズTEL03(6823)4959。Terra Chargeの詳細は下記QRコードから。
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世界遺産 富士山を望む宿 富岳群青