
天成園で稼働している「GST―RRA」(右手前)。人が集中しがちなビュッフェ会場のご飯提供スポットで、同機種が混雑緩和に果たす役割は大きい
衛生面、業務効率化に貢献
神奈川県箱根湯本温泉にある天成園(198室)は、宿泊はもちろん、日帰り入浴の利用にも対応し、この地では珍しい23時間営業が特徴だ。天空大露天風呂をはじめとする自慢の温泉に注がれているのは、敷地内にわき上がる良質の自家源泉だ。
食事は旬の味覚を堪能できるライブキッチンが大きな特徴。朝食は自分で作る海鮮丼、パンケーキ、フレンチトーストが人気を集める。夕食の目玉は目の前で揚げる天ぷらや握りたてのすし、鉄板焼きなどが楽しめる。
今年2月に東京ビッグサイトで開催された国際ホテル・レストラン・ショーで、万葉倶楽部会長の高橋弘氏と、同行した天成園料理長の菊池英明氏がすしロボットメーカーの鈴茂器工(東京都区中野区)のブースを訪問。その際に、同社が提供しているご飯盛り付け機「Fuwarica(ふわりか)」の最新機種である「GST―RRA」の導入をいち早く決定した。
天成園では現在260人収容のビュッフェ会場と、厨房内に同機を設置している。菊池氏は、「コロナ禍の衛生面を特に考慮し、しゃもじを使わずにご飯をよそうことができる安全・衛生面を特に評価した」と話す。
Fuwarica最新機種の特徴は10.9キロ(約3.3升)の大容量ホッパーを備えた点。ボタンを押すだけで、温かくふんわりとしたご飯を盛り付けることができる。ご飯を大量に投入できるため、旅館・ホテルからは「ご飯の継ぎ足しの頻度が減った」「ビュッフェの業務改善が図れた」と好評だ。併せて、(しゃもじを使用しないので)衛生面からの評価も高い。
ビュッフェ会場のFuwaricaには使用方法が簡単に分かるポップを設置。利用者は問題なく使用し、多いときはご飯を7回継ぎ足すという。厨房内ではスタッフがご飯をよそう作業が軽減され業務の効率化に寄与。食材の廃棄ロスにもつながっている。
この件についての問い合わせ先は、鈴茂器工TEL03(3993)1457。
菊池氏
天成園で稼働している「GST―RRA」(右手前)。人が集中しがちなビュッフェ会場のご飯提供スポットで、同機種が混雑緩和に果たす役割は大きい