伊香保温泉旅館協同組合(群馬県)は、名物の石段街で行ってきた大道芸を3年ぶりに復活させた。待ちに待ったイベントの復活を地元、観光客、演者の3者が歓迎した。
石段街のにぎわい創出を目的に2004年から実施。東京都公認の「ヘブンアーティスト」を招き、8月に約2週間、1日3回の公演を行ってきた。しかし、コロナ禍となり、一時中止を余儀なくされた。
2022年8月、地元で慎重な意見があったものの、「まずはやってみよう」と、1日当たりの公演回数を減らし、特に混み合うお盆の時期を外すなど、感染を避けるための対策をした上で、試験的に実施した。
同年8月6、7、18、19、20、21日の6日間、午後5時からと同8時からの1日2公演で実施(20日は雨天のため2回とも中止)。地域の人々から、石段街でのイベントが全てなくなってしまったことから「ぜひやってほしい」「こういうものがないとね」と声が上がったほか、観覧者、演者からも久しぶりの開催を喜ぶ声を聞くことができたという。
「このようなイベントを地域関係者が一体となり取り組むことで、地域が活性化し、各宿泊施設への誘客にも大きく貢献できるものと確信している」。