奥鬼怒トレイルライド
加仁湯、手白澤、日光澤、八丁の湯の「奥鬼怒四湯」(栃木県日光市)の宿で組織する「奥鬼怒四湯除雪安全協力隊」は、普段、一般車両が通行できない林道を自転車で走ってもらう「奥鬼怒トレイルライド」を始めた。貴重な体験とサイクリストなどから好評だ。
奥鬼怒四湯は関東地方の秘湯とされ、日光市中心、鬼怒川温泉街などから来た観光客らは途中の女夫渕駐車場で路線バスやマイカーを降り、各温泉地までの「奥鬼怒スーパー林道」を宿の送迎バスかおよそ3時間かかる徒歩で通行する。林道は自転車を含めた一般車両の通行を禁止している。
林道の整備を担う地元の宿は、コロナ禍で激減する宿泊客の誘致や、密を避けられるサイクリング人気の高まりを受け、同事業に取り組むことにした。
毎年4月下旬から11月上旬までの期間限定で実施。参加者は参加届の提出や、自然を大切にするなどさまざまな決まり事があるものの、普段走れない道を走れるようになった。2021年、22年はそれぞれおよそ150人が参加。両年ともに1泊2日のツアーも実施された。
「この場所でなければできない体験をもとに、リピーターを増やしていきたい」と主催者。