宿泊業界ができる子供の命を紡ぐ社会貢献活動
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の女性経営者の会(JKK)は、フィリピンの極貧層の人たちを支援する活動を行っている。滞在中に使わなかった歯ブラシを顧客に寄付してもらう取り組みで、集まった歯ブラシを現地に届けている。
ボランティア団体「ハローアルソン・フィリピン医療を支える会」の活動を支援している。
たった1本の歯ブラシも買えないフィリピンの極貧層の子どもたちの歯はぼろぼろで、虫歯の菌が全身に及び、命を落とすことも少なくないという。3人に1人しか15歳まで生きられないともいわれる。
JKKでは会員の旅館・ホテルに活動の案内を載せたPOPを設置。滞在中に使わなかった歯ブラシを入れる箱を用意し、顧客に協力を求めている。集まった歯ブラシはボランティア団体を通して現地に送っている。
歯ブラシのほか、使用済みのフェイスタオルをきれいに洗ったものも支援物資になると知り、追加して集めた。
2017年から活動を続け、4年間で5875本の歯ブラシと、499枚のタオルを集めることができた。19年からは古切手の回収も行い、「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」に1万2508枚送付している。