福島県宿泊施設感染防止対策モデル事業
福島県旅館ホテル生活衛生同業組合は、県内の酒蔵で製造した消毒用代替アルコールを全組合員旅館・ホテルに送付。コロナ禍でのもてなしや感染防止対策のセミナーも青年部を中心に行った。
アルコールの製造、配布は、県から受託した「宿泊施設感染防止対策モデル事業」の一環。新型コロナの流行当初、消毒剤が不足する中で、同県酒造組合の協力を得て、代替アルコールを製造した。720ミリリットルボトル10本と、宿泊客への配布用としてミニスプレーボトル30本を全組合員に送付。「組合員施設がいち早く感染防止に取り組んでいることを顧客に感じてもらえる事業だった」と同組合。
セミナーは、栃木県那須高原の旅館経営者を講師に、コロナ禍におけるもてなしの先進事例を聴講。「枕の洗濯」や「新しい呈茶の方法」が示され、参考にしたいとする聴講者の声が聞かれた。
全旅連が作成した新型コロナ感染防止対策マニュアルを監修した医師によるセミナーも開催。飛沫に限らず排せつ物からの感染の可能性も指摘され、トイレ清掃の徹底の必要性が示された。講演の模様はコロナ禍の中、オンラインで配信された。