滋賀のお土産を考える事業
滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合は、地元の学生、菓子工業組合の3者連携による県の新しい土産作りに取り組んだ。組合設立60周年記念とともに、新たに定款に盛り込んだ観光立国推進、地域貢献、旅館・ホテル業界への関心を高めてもらうことなどを目的に実施したものだ。
県の食材や文化、ストーリーを生かした菓子を製造。大学生が企画、立案し、菓子作りのプロである菓子工業組合、旅館ホテル組合の3者で意見を交換しつつ、何度も試作を重ねた。
組合の役員会でプレゼンテーション、試食会を実施。役員の反応は上々だが、味や食感、賞味期限、販売方法など、さまざまな意見も出た。
令和元年7月から2年2月までを「考える期間」として商品の製作までを行うことにし、今後は商品の実用化に向けて包材、販売手法、販売ルートなどを詰める予定にしている。
「今後の滋賀観光のプラス材料になる」と同組合。事業を通して今まで交流がなかった他団体との関係構築が図れたほか、学生との連携により、就職、インターンシップなど、業界の人手不足解消への糸口が見つかったことも大きな成果だとしている。