茅ぶき建物のギャラリー利用と大学生のコラボレーション
岩手県花巻市の株式会社大沢温泉は、茅ぶき屋根の建物をギャラリーとしてオープンするとともに、地元大学生とコラボしたインスタレーション(空間全体をアートと捉えたもの)作品を展示した。
大沢温泉は、全旅連のシルバースターにも登録されている旅館「山水閣」と、昔ながらの湯治宿「湯治屋」、茅ぶき屋根の「菊水舘」からなる。ただ、菊水舘は災害により徒歩でしか行けなくなったことから、2018年10月から休業を余儀なくされた。
しかし、景観が素晴らしいと、休業後も足を運ぶ観光客らが多いことから、同温泉ゆかりの品々や写真を展示するアートギャラリーとして2019年6月に再オープンした。
展示品は第15代南部藩主の南部利剛公や、童話作家の宮沢賢治ゆかりの品、地元出身のカメラマンによる作品などさまざま。
岩手大学の学生たちが泊まり込みで制作したインスタレーション作品も展示している。
ギャラリーは宿泊、日帰りを問わず、同温泉の利用客に無料で開放。オープンから推計で3500人を超す人たちが足を運んでいるという。