心温まる里山の暮らしを
庄原市は、広島県の北東部に位置し、世界遺産の原爆ドーム(広島市)からバスで約90分の距離にあります。中国山地のほぼ真ん中に位置し、豊かな自然に囲まれた庄原市の魅力は、なんといっても美しい里山の風景とそこに生きる人々の温かさです。県内最大級の農業生産量を誇り、お米や野菜、果実といった農作物に加え、畜産も盛んでブランド和牛「比婆牛」の産地としても知られています。
(1)心が通じ合う「民泊体験」
現在庄原市では160軒の民泊家庭があり、330人程度の受け入れが可能です。そんな庄原市の民泊体験の特徴は、生徒の皆さんと民泊家庭の「心の交流」であり、お互いに「家族の一員」として過ごす中で、一緒に笑い、協力し、食卓を囲み、同じ時間・体験を共有し人との絆や温もりを感じながら、コミュニケーション能力の形成を図ります。また、「知識では分かっていても実際に体験するとうまくいかない」という経験と、そこから自分で考え、実践し達成できることも重要なポイントです。
自然と寄り添う里山の生活と、そこに生きる人々の英知には子どもたちの能力を育む力があります。子どもたちの未来のために、今、庄原市の「人と資源」が大きく貢献できると考えます。
(2)中国山地の清流を満喫「ラフティング体験」
8人乗りの特殊なゴムボートに乗り込み、みんなで力を合わせて川を下る「ラフティング」は、チームワークと主体性の醸成に最適。フィールドとなる西城川(コース全長約6キロ)では、中国山地の美しい大自然を満喫することができます。また、西城川は古来より舟運として利用され、今でもその名残を垣間見ることができ、歴史、地理、環境など多岐にわたって学ぶことのできるプログラムです。※6月11日~8月31日を除く。
(3)チームワークが勝利の鍵「スポーツ雪合戦体験」
「YUKIGASSEN」として世界中に広がり、国際大会も開催されている「スポーツ雪合戦」。庄原市は、西日本最大規模の雪合戦大会が毎年開催され、2016年の全国大会では小学生、レディース、一般の3部門で優勝するなど、全国屈指の強豪地区です。戦略、戦術を必要とし、チームビルディングが勝利の鍵となります。一瞬の判断力と精神力、何よりもチームワークが問われる戦術性の高いプログラムです。※積雪のない時期は屋内で実施。
(4)森林の担う役割を学ぶ「ブナ林トレッキング体験」
国の天然記念物に指定されているブナの原生林をフィールドとして、自然の中を散策しながら学習するトレッキング体験。災害が多発する昨今において、自然環境の重要性が改めて注目されています。特に局地的豪雨による土砂災害などの被害を防ぐ意味で、山や森林が重要な役割を担っていますが、一方で山林の保全管理不足による荒廃などの問題も深刻化しています。自然の美しさに触れ、理解を深めるだけでなく、自然を守ることの大切さや自分たちにできることなどを考えることを目的としています。
ラフティング体験
広島湾ベイエリア・海生都市圏研究協議会ホームページ