衛生管理の見える化に
バイオ技術を生かした各種検査キット、化成品などの販売を手掛けるキッコーマンバイオケミファは、現場で簡単に洗浄度を測定できる小型検査器「ルミテスターPD―30」と検査試薬「ルシパックA3」を販売している。
衛生管理の基本は5S(整理、整頓、清潔、清掃、習慣)といわれており、義務化が近いHACCPの基本でもある。5Sのうち、厨房での汚染事故防止には、「清潔」「清掃」が特に重要で、従業員の感覚に頼らず、「見える化」することが必要。そんな見える化を実現するのが同商品だ。
汚れに含まれるATPを指標として、正しく洗浄・殺菌が行われているかを数値で把握(洗浄度検査)することができ、数値が高ければ微生物増殖の原因となる食品残渣などの汚れが残っていると判断できる。食品製造に関わる事故の多くは、二次汚染事故であるといわれており、このような事故を防ぐために、非常に重要な検査だ。
検査方法は大変簡便で、綿棒で検査箇所を拭き取り、試薬が入ったホルダーに綿棒を戻して反応させ、そのままハンディタイプの機械(ルミテスター)で測定をするという方法。測定時間は、わずか30秒で、専門知識を持ち合わせていない現場従業員でも簡単に行える。
HACCP義務化への対応だけでなく、日々の衛生管理の見える化に、欠かせない商品だといえる。
同社は「これまで飲食店を中心に導入を進めていたが、今後旅館・ホテルへの導入も進めていきたい」としており、2月のホテレスショーへの出展を予定している。