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近頃、「zoom(ズーム)飲み」という言葉をよく耳にします。皆さまはもうお試しになられたでしょうか。新型コロナウイルスの影響で外出や外食を自粛せざるを得ない状況の中、このルールを守りつつ、なんとか外部とコミュニケーションを取ることはできないか。その手段として登場したのがWeb会議システム「zoom」を使ったzoom飲みです。パソコンやタブレット、スマートフォンなどを通して各自が自宅で飲食しつつ、その姿と音声をオンライン上で結び、まるでどこかに集合していて、一緒に飲食しているかのような雰囲気を味わうというもの。確かに「Stay Home(うちで過ごそう!)」しながら、仲間と交流を深められるので現況にはぴったりマッチしています。
採用においても、オンラインでの会社説明会、リモートによる面接が主流となっています。大手人材会社の主催する大規模就職イベントは全面的に自粛、開催を取りやめています。また、各企業の会社説明会や筆記試験、面接が「3密(密閉、密集、密接)」に該当するため、開催がかなわない時に一体どうやって採用すればいいのか? その課題を解決するのが、やはり、オンライン上での実施ということになります。画面を通してその人物を見極められるのか? これは誰しもふと頭を過ぎる疑問です。確かに直接会わずに採用の合否を決定するなど非常に戸惑うのは事実です。しかし、今の状況、そしてこれからを考えると直接会わない会社説明会、直接会わない筆記試験や面接というものを当たり前にしていかなければならない、変わらなければいけない転換期に来ていることを認めざるを得ません。
zoomだけでなく、「Hangouts」「Whereby」などさまざまなオンライン会議機能を持つアプリが活躍の場を広げています。これらのツールを利用したオンライン上での人材採用のノウハウを作り上げていくことが今後、重要になると言えます。
そもそも、東京オリンピック・パラリンピック開催時にはリモートワークが必要とされるのではないかとは言われていました。それまでにその仕組みを構築しようと考えていた各社は前倒しでの運用を余儀なくされました。採用もしかりです。これまでの方法を変えるというのは大変なことですが、個人的には新しいステージへの期待感に少し気持ちが高まっています。
(リッツMC代表取締役社長兼女性バス運転手協会代表理事)