【中学校教育旅行特集】五島感動しま旅!(長崎県五島市)


深まる交流と感動をしま暮らし民泊から

 五島は、古くは遣唐使の寄港地、海外交易の拠点として栄え、倭寇や空海の伝説が残る。城郭や武家屋敷などもあり、歴史文化遺産が豊富だ。日本遺産に認定されている構成文化財が3カ所ある。

 今年は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録が決定し、話題を集める。島にはカトリック信仰の地として数多くの教会が点在している。

400人受け入れ可能な民泊

 「五島感動しま旅!」と銘打った体験交流プログラム群でこだわっているのは、「ほんもの体験」であること。ほんもの体験のメインは、島の暮らしをどっぷりと体験する民泊だ。

 市内全域で最大150軒・400人の受け入れが可能。ありのままの暮らし、ひと、自然、文化にふれる機会として、生徒をお客扱いするのではなく家族の一員として迎え入れる。

 さらに、民泊先などで受け入れ家族と一緒に過ごす家業体験、島ならではの漁業体験(防波堤釣り、船釣り、地引網、すけ漁、灰ダコ捕りなど)、豊かな自然を存分に楽しむ自然体験など多様な体験プログラムを用意している。

 教育旅行の受け入れについては、窓口となる五島市観光協会が季節や希望に応じたコーディネートを実施。安全対策についても各関係機関と連携し万全の対応を心がけている。

 日本の縮図と言える五島の課題を知る教育効果の高い体験プログラムも展開する。五島は、過疎高齢化、人口減少による担い手不足、観光産業全般の低迷といった課題を抱えている。昭和30年代に9万人を超えた五島市の人口は、現在では4万人を切り、高齢化率は40%に迫る勢いだ。ありのままの五島と、その先にある離島の課題について考えてもらう良い機会になるに違いない。

教育旅行モデルコース

 長崎平和学習と五島民泊の組み合わせが定番コース。民泊1泊の場合は家業体験「ふれあい交流体験」を行うことでより深い交流が可能だ。民泊2日の場合は、中日の午前か午後にクラス全体でできる漁業体験などを実施することで、生徒同士の交流が図れる。

五島での「しま育」

 五島は、海との共生や環境保全を学ぶ「海育」、健全で豊かな食生活を学ぶ「食育」、コミュニケーション能力を育む「共育」の三つを柱とした「しま育(しまで育む)」を目指して、教育旅行向けに体験交流プログラムを提供している。

 五島市観光協会は「五島での民泊や漁業体験、自然体験を通じて、自らの力で人間関係を構築する能力を育成し、生徒の豊かな心と生きる力を養うお手伝いをしたい」と教育旅行の受け入れに力を入れている。

 五島市は今、注目すべき教育旅行先と言える。

離島初開催「全国ほんもの体験フォーラムin長崎・五島」

 毎年、全国各地で開催されている「全国ほんもの体験フォーラム」が2019年3月21~23日に離島では初となる長崎県五島市で開催される。

 「今年6月末に世界文化遺産への登録が決定した『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の二つの構成資産がある五島市へぜひご来島を」と五島市観光協会では呼び掛けている。

 

問い合わせ先
(一社)五島市観光協会
〒853-0015 長崎県五島市東浜町2-3-1
TEL0959(72)2963 FAX0959(74)3215
URL http://www.goto-shimatabi.com/
五島感動しま旅!WEBサイト

関連キーワード
 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒