【ポスト・コロナ時代に向けた宿泊施設の取り組み12】宴会場運営についての注意点 観光品質認証協会統括理事・サクラクオリティマネジメント代表取締役 北村剛史

  • 2020年7月22日

 コロナウイルスは、さまざまな形で変異しており、今後も長期戦が予想されます。そこで今回は、弊会が提供している「サクラクオリティ安全行動基準(第3版)、2020年6月19日付」より、ウイズ・コロナ、ニューノーマル時代における宴会運営のあり方をご紹介したいと思います。

 なお、本実践マニュアルは独自に自衛対策として実行するものであり、予防の効果は未知であり、また、クラスターを防げるかどうかも未知です。ワクチンもない現在、罹患(りかん)するか否かは、各個人の免疫力いかんであるというのが実情です。実行可能な限りの措置を行うことが本実践マニュアルの目的であり、防御を保証するものではないことをご理解いただき、各宿泊施設の実情に合わせた感染症対策に必要な組織づくりを含めた感染症対策の実践に当たっていただきたいです。以下は、感染症対策の「徹底」を想定したものですので、個別施設で可能な範囲での取り組み、検討をお願い致します。

 宴会は感染症クラスターが生じれば大きな破壊力があり、その危険性を鑑みた取り組みが求められます。感染者が出ている地域では開催自体の危険性を十分にご理解いただいた上で、以下の安全行動基準等を顧客に要請する等をして、徹底した感染症対策を講ずる必要があります(ポイントは、共有、接近をとにかく減らすこと)。

 間隔を空けて着席の上、周囲との会話は基本的に行わないよう行動基準を示すこと。お酌を行わないこと。料理は個々人個別に配膳されたもの以外、手を付けないこと。私語を慎むこと。宴会場に向かう際は複数の控え室等ごとに数人ずつ宴会場への案内を行うこと(その際も私語禁止)。出し物などで会話がなくても楽しめる工夫をするのは良い(バンド、ピアノ、弦楽器演奏や舞踊等)。

 グラスウェア、チャイナウェア、シルバーウェア、お箸等は使い捨てとするか、徹底して洗浄したものとすること。出し物を実施する場合はマスクを着用すること。吹く楽器は禁止とし、歌はマスク着用とすること。ステージには透明ビニールを設置すること。解散後も同様に一斉に元の控え室等に戻ることをしないこと。前後左右、1.2メートルの間隔をもって着席すること。

 飲食時は会話をしないこと。喋る際はマスクを着用すること。スリッパ等を使用する場合は、他人の物を履かないように工夫すること。宴会終了時に新しい使い捨てのスリッパを提供するか、全てをアルコール消毒して拭き取った後に履いていただくこと。

 室内換気を強化すること。室内をグリーンゾーンと定義し、室内にはウイルス汚染の可能性がある鞄や上着を持ち込まないよう工夫すること。エアコン等使用時においては、罹患者が風上にいる場合クラスターを発生させる可能性が高く、空気の流れに注意すること(風下であっても壁に風が当たって風上に向かう空気の流れを生じ、換気が弱い場合には特に室内にウイルスを大きく広げることになる)。

 配膳スタッフは、作業中ゴム手袋を着用すること。ゴムアレルギーのスタッフは白手袋をした上からビニール手袋をすること。料理に、消毒用薬剤が絶対にかからない、紛れない場所や状況において、こまめに消毒をしながら配膳を行うこと。マイクでお話しされる方はマスクを着用すること。マイクに紙タオルやガーゼ生地等を巻き、演者ごとに消毒すること。宴会参加者全員に注意事項・同意書を読んで理解していただき記名の上、回収するのが望ましい。

 円卓の場合は、左右前後1.2~2メートル間隔を空けられる場合は使用可能とするが、直箸や至近距離での会話、飲み物の飲み間違い等が起こりやすいことを十分に理解し対策を講ずること。テーブルの四角などの簡易的変更等を実施するか、宿泊施設側が提供するものを各顧客へ個別提供を徹底し、料理や食器を顧客間で共有しない、また、させない工夫を徹底すること。配膳後の食物は全て廃棄すること。座布団を使用している場合は、ビニール製やその他拭けるものにするか、カバーの交換ができるものを使用し、都度エタノール消毒すること。

 ビュッフェ形式の場合は、配膳者を置き1.2メートル間隔で並んでいただき取り分けるか、あるいは全て宿泊施設側での個別配膳とすること。調味料類をテーブルに置かないこと。それらは小分けにして個別に提供するか、調味料置き場に配膳者を設置し、監視のもと使用を要請すること。ナフキンは、セットされたものを設置せず、都度提供すること。テーブルおよび椅子、椅子の取っ手は終了後にエタノール消毒を行うこと。

 
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