世界最大の旅行プラットフォームであるトリップアドバイザーはこのほど、今冬の旅行動向の調査結果を発表した。年末年始の休みについて73%が旅行を控える傾向に。12月から1月にかけて志摩(三重県)、日光(栃木県)、箱根町(神奈川県)などの宿泊予約状況が対前年より高く人気であることが分かった。
調査は、日本人旅行調査とサイトの利用状況データをもとに分析。日本人旅行者への意識調査では11月6~16日に、日本のほか、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、シンガポールで実施。合計3429人が回答した。また、サイトの利用状況データは、トリップアドバイザー上でのホテル検索や12月から来年1月までの期間の宿泊予約のデータから算出した。
トリップアドバイザーサイトの利用状況データによると、志摩、日光、箱根町、白浜町(和歌山県)、別府市(大分県)などの宿泊予約状況が昨年同期に比べて人気が高まっており、他の地域に比べても回復基調が見られた。一方で、仙台(宮城県)、札幌(北海道)、東京、大阪など都市部における回復は昨年同時期と比べ鈍化していることが分かった。
年末年始の旅行状況のトレンドでは、安全性については「全く安全ではない」と回答した人が42%、「ある程度・少しは安全」と答えた人が46.6%だった。
旅行の有無については、旅行を控えると回答した人が73%で旅行に慎重な傾向に。また、旅行をすると答えた人の50%以上が「休暇のため」と回答した。
宿泊日数は、宿泊を考えている人の80%が1泊で計画しているという非常に短い傾向となった。
移動手段は、「自家用車」が約50%と最も多く、電車(23%)、飛行機(18%)が続いた。
年末年始の過ごし方については、約50%が「自宅にいる」、23%が「いつもより少人数の友人や家族とお祝いをする」と回答。また、年末年始のレストランでの会食の予定については63%が控えると回答した一方、11%の回答者が地元の店舗を支援するためにレストランで持ち帰り、デリバリーを注文すると回答した。
今冬の日本人旅行者による国内で人気の行き先(宿泊予約の前年比率による)は次の通り。
志摩(三重県)▽日光(栃木県)▽箱根町(神奈川県)▽白浜町(和歌山県)▽別府市(大分県)▽伊東(静岡県)▽白馬村(長野県)▽軽井沢町(同)▽富士河口湖町(山梨県)▽由布市(大分県)