JAFは14日、在日フランス人に聞いた「交通マナーに関するアンケート調査」の結果を発表した。
- 踏み切り手前での一時停止に戸惑う。
「日本で自動車の運転を始めたとき、日本の交通ルールで最も戸惑ったものは?」という設問に対し、7名の方が「踏み切りでの一時停止」と回答されました。電車走行の有無にかかわらず、踏切を渡るまえに一時停止することが法律で定められている国は少ないため、このルールについて戸惑われているようで、“踏切で電車が来ているかどうか確かめるには減速するだけで事足りるのに”といった意見もありました。
狭い生活道路や住宅地の間などを電車が走る日本においては、踏み切り通過まえに電車や前方の状況を確認する必要があります。また、踏み切りは多くの歩行者や自転車、ベビーカーも渡るため、手前で一時停止することは、日本の状況に即しているといえます。
- 日本のドライバーは礼儀正しく落ち着いている。日本での運転は快適。
「日本の交通ルール、マナー、システムおよびインフラにおいて、良いと思ったことは?」という設問においては「日本のドライバーの落ち着いた運転とルールの遵守は素晴らしい。」「礼儀正しいので、日本で運転するのは快適。」との回答があったほか、「道路が綺麗!穴がありません。」「一般的に車道や路面標示の状態がとてもよい。」など日本の道路状況についての回答が多くありました。
- 日本人が感じている“日本の交通マナー”とは
2016年6月に「交通マナーに関するアンケート調査」を実施し、自身のお住まいの都道府県における全般的な“交通マナー”について問うたところ“とても悪いと思う”“悪いと思う”の合計が38.3%と約4割が“交通マナーが悪い”と感じています。事実、2019年8月に実施した「信号機のない横断歩道実態調査」においては、一時停止率が17.1%と、ほとんどのクルマが横断歩道に歩行者がいても停止しないことがわかっています。2020年は国際的なイベントがあり、多くの観光客が来日されます。JAFでは、日本のドライバーに思いやりを持って運転いただくよう呼びかけています。
<参考>