観光庁が5月22日に発表した主要旅行業48社の2019年度(19年4月~20年3月)の旅行取り扱い状況年度総計(速報)は、総取扱額が前年度比8.4%減の4兆2913億156万円だった。新型コロナ禍の影響を大きく受けた第4四半期(20年1~3月)の低調が大きく響いた。
内訳は、国内旅行が8.3%減の2兆5807億9267万円、外国人旅行が4.9%増の1996億1998万円、海外旅行が10.0%減の1兆5108億8891万円。
四半期別の動向を見ると、第1四半期(19年4~6月)は全分野とも前年実績を上回った。第2、第3四半期(19年7~12月)は、外国人旅行は前年比2割増となった一方で、国内、海外旅行は前年割れ。第4四半期は全分野ともに6~7割減となった。
総取扱額が前年実績を超えたのは、旅工房、富士急トラベル、西武トラベルの3社のみだった。分野別で見ると、国内旅行は取り扱い47社中、エヌオーイー、富士急トラベル、テック航空サービスの3社が前年比増。海外旅行は46社中5社、外国人旅行は33社中16社が前年実績を上回った。
募集型企画旅行の総取扱額は、前年比8.6%減の1兆2829億5760万円だった。内訳は、国内旅行が9.1%減の8855億7641万円、外国人旅行が26.1%減の46億5622万円、海外旅行が7.1%減の3927億2498万円。
募集型企画旅行の取扱人数は14.2%減の3097万9250人。このうち国内旅行は14.1%減の2891万5451人、外国人旅行は16.7%減の42万2777人、海外旅行は13.7%減の164万1022人だった。