コズレは7月23日、「子連れ旅行旅行」に関する調査レポートを発表した。
子連れでの旅行事情について明らかにするために、ママパパを対象に「子どもが何歳の時に初めて子連れで旅行をしたか」や「行き先や宿泊先を選ぶ際に重視したこと」、「子どもと一緒に旅行に行くことのメリット」、「子どもと一緒に旅行に行く際に一番不安に思うこと」、「旅行の予算」などについて調査をしました。子どもが産まれることによって旅行の行き先や宿泊先の選択軸が、大きく変わったことが分かる調査となりました。詳しい分析結果とともにご報告いたします。
2.調査
調査主体 :弊社コズレ子育てマーケティング研究所
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :妊娠中または子どもがいるママパパ
調査期間 :2019年5月30日(木)~2019年7月1日(月)
有効回答者数 :2402名
発表日:2019年7月22日(月)
3.トピック
・子連れで初めて宿泊を伴う旅行に行く時期は「0歳4ヶ月~7ヶ月」が23.4%で最多
・子連れでの初めての旅行先は、9割以上が「国内」
・初めて子連れ旅行をした際に「行き先」と「宿泊先」で重視したことは、両方とも「子連れを歓迎しているかどうか」が第1位
・現在、子連れ旅行をする際に「行き先」と「宿泊先」で重視することは、両方とも「子連れを歓迎しているかどうか」が第1位
・子どもと一緒に旅行に行くことの一番のメリットは、「家族の思い出が増えること」
・子どもと一緒に旅行に行く際に一番不安に思うことは、「子どもが体調を崩さないか」
・次の家族旅行の計画については、すでに計画がある人は60.9%、行き先は国内が大半
・家族旅行の予算は、国内旅行は「3万円以上~5万円未満」が最多、海外旅行は「20万円以上~50万円未満」が最多
4.結果・考察
【子連れで初めて宿泊を伴う旅行に行く時期は「0歳4ヶ月~7ヶ月」が23.4%で最多】
子どもが何歳の時に初めて宿泊を伴う旅行に行ったかを伺ったところ、「0歳4ヶ月~7ヶ月」が23.4%と最多となりました(図1)。なお、現在の子どもの年齢別でみても「0歳4ヶ月~7ヶ月」がどの年齢においても最多となっています(図2)。また、旅行での思い出のエピソードについて伺ったところ、「出産後の初めて実家への帰省もかねて」という声が意外と多く、首や腰がすわり、一日の生活リズムも整ってきた頃を見計らって子どもと一緒に初めて旅行に行ったという方が多くいらっしゃいました。
初めて子連れで行く旅行先は、「国内」と回答した方が96.7%となりました(図3)。多くの方が子どもと一緒に旅行をする際は、まずは国内旅行へと考えるようです。
また、初めて旅行をした際の行先が国内か海外かを、行った時の子どもの年齢別に表した図4からは、海外を選んだ方は国内を選んだ方よりも、0歳4ヶ月~0歳7ヶ月の頃を選ぶ割合が高いことも分かりました。おそらく、生まれたばかりの0歳0ヶ月~3ヶ月頃は海外へ行くにはママの体調や子どもが病気などにかかった際に心配になる時期で、0歳8ヶ月~0歳11ヶ月頃は離乳食が始まり食材や調理方法に気をつかう時期であるため、それらの時期を避けて、0歳4ヶ月~0歳7ヶ月頃に行く方の割合が多いのではないかと推測されます。加えて、0歳4ヶ月~0歳7ヶ月は、母乳やミルクがメインの時期なのでフライトの際の耳抜きもしやすく、子どもが寝る時間もまだ長いので、比較的に海外へ旅行をしやすい時期であると言えそうです。
初めて子連れ旅行をした際の「行き先」について重視したことは、「子連れを歓迎しているかどうか」が42.8%で第1位(図5)、「宿泊先」について重視したことも第1位が「子連れを歓迎しているかどうか」で56.5%(図6)という結果になりました。特に「宿泊先」に対して「子連れを歓迎しているかどうか」を重視する方が多く出ました。これは、宿泊先は滞在時間が長く、特に食事・お風呂の際には子どもが周りに迷惑をかけないか心配になるため、子連れを歓迎している宿だと安心できるというママパパの心理が表れているように思われます。
現在、子連れ旅行をする際にも、「行き先」について重視したことは、「子連れを歓迎しているかどうか」が65.5%で第1位(図7)、「宿泊先」について重視したことも第1位が「子連れを歓迎しているかどうか」で75.3%(図8)という結果でした。
「行き先」について、初めて子連れ旅行をした際に「子どもが喜ぶ」を重視した方が30.8%であったのに対し、現在は「子どもが喜ぶ」を重視する方は64.8%と2倍に。子どもが成長し好き嫌いがはっきりしてくると、行き先に対して「子どもが喜ぶ」という条件を重視する方の割合が増えるということが言えます。
「宿泊先」についても、「離乳食やお子さまランチなど子ども向けメニューがある」が初めての子連れ旅行で重視した方は20.3%だったのに対し、現在重視する方は48.8%に。子どもが成長に合わせて重視することも変化するということが分かる結果でした。