全国旅行業協会会長 二階俊博氏
ＴＥＪが大阪・関西万博が催される大阪の地に、4年ぶりに舞台を移して盛大に開催されますことを、心からお祝いを申し上げます。ＡＮＴＡも本イベントの特別協力団体として、成功に向けて最大限に尽力をさせていただく所存です。
旅行・観光業界は、今まさに大きな節目を迎えております。3年以上にわたり続いた新型コロナの影響は今なお、観光業界に大きな爪痕を残しております。旅行のあり方も、「団体から個人へ」「アナログからデジタルへ」と拍車を掛けて加速し、産業構造に大きな変化をもたらしました。観光関連事業者の皆さまは、アフターコロナの時々刻々と変化する社会情勢に取り残されないためにも、どのように事業経営を進めていくか模索していることではないでしょうか。
そのような転換点に開催される今回のＴＥＪは、旅行・観光業界がかじを切る方向を見極める上で、重要なイベントであると位置付けられます。需要の多様化、ＳＤＧｓへの意識向上など、旅行者の志向が大きく変容していく中で、観光業界が社会のニーズに応えるためには不易流行の精神が求められてまいります。ＴＥＪでは、これまでになかった素晴らしい旅行を来場者に提案し、改めて旅行の素晴らしさを認識してもらえる場となるよう、創意工夫を凝らしていただければと思います。
観光は平和産業であり、観光に元気があれば、世の中は必ず明るくなります。ＡＮＴＡにおきましても、地域の観光振興に貢献するため、来年2月に「第18回国内観光活性化フォーラムｉｎあいち」を開催いたします。観光業界が、そして日本全体が元気になるイベントとなるよう、奮励努力してまいりますので、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、ＴＥＪ2023が世界に冠たる日本の観光の魅力と新たな姿を発信する場として、旅行・観光業界のさらなる発展と大いなる躍進に寄与されることをご祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
