【コロナ禍を乗り越える 宿経営サバイバル塾 6】「あと少し、もう少し」 全旅連ポストコロナ調査研究委員会

  • 2021年9月4日

 あと少し…もう少しで…と思い続けて1年6カ月が過ぎた。大変厳しい経営の連続と言っても過言ではない。この新型コロナ感染拡大である。

 昨年の1月に本国内で初の感染が確認された時は、まだまだ外国人のお客さまでにぎわっていた。特に北海道は、雪のイベントが誘客の柱ともなっていた時季でもあり、国内のお客さまを中心に東南アジアや、中国、台湾、韓国など世界各国から冬の北海道観光にお越しいただいていた。私ども、宿泊産業にとって最重要な時季でもあったわけだ。

 私が住む北海道旭川市は、「旭川冬まつり」(2月初旬の4日~6日)開催に向けて着々と準備を進めている時であり、近隣の上川町層雲峡氷瀑まつり(1月下旬~3月下旬)の開催も近くに迫り、準備がほぼ整った頃であった。

 新型コロナウイルスに関する当初の認識は感染力も弱く、風邪の延長線上にある、いわば、インフルエンザ的な感覚であっただけに今思えば随分のんきな話である。日がたつにつれて、少しずつその脅威が解明され、今日に至っている。

 私たちは、事業維持のためにまず希望したことは、事業継続資金である。収入が途絶え、経費が発生する限り、事業維持のためには不可欠なことだ。次に考えたことは、いかに支出を抑えるか?

 そのためには、まず公租公課に関する減免申請であった。これは、全旅連はもとより各支部ブロックにおいても積極的に要望活動を実施した。

 業界の枠を越えて全業種において行った結果ではあるが、雇用調整助成金の特別措置や各種補助金制度の拡大枠などは、経営維持の命綱となった。

 私はこの1年6カ月の苦しく苦い体験を無駄にすることなく、「絶対勝ち残る」という強い気持ちを持ち続けて向かっていかなければならないと強く思っている。新型コロナワクチン接種も着実に進み、多くの人々が安心を得ることができてきている。

 まさに、あと少し…もう少し…の気持ちで、毎日を送っている。

 (担当副会長・西海正博=北海道美瑛町・大雪山白金観光ホテル)

    ◇  ◇

 【委員会より】

 昨年からのコロナ禍の中で私たちは、「政治」というものを強く意識することになりました。要請という形で制限される経済活動とその雰囲気の中で萎縮していく景気。もちろん、個々の事業者の努力が重要ではありますが、「政治」に向けて声を発することも意味があることを再認識した時間ではないでしょうか。

 ワクチン接種の拡大による光が見え始めた中、日常の回復に向けて、再度、宿泊事業者の生き残りを懸けて、声を発することが求められています。

 
 
 
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