必用な時にワンプッシュで衛生的なタオルを
紙製容器や看護ケア関連製品などの製造・販売などを手掛ける三和紙工(埼玉県八潮市)は旅館・ホテルといった宿泊施設や各観光施設などに、おしぼり自動製造機械「おしぼりハンディーⅡ」を提案している。
おしぼりハンディーⅡは、必要な時にワンプッシュで、衛生的なタオルや清拭用ウェットタオルを自動で作る感染対策アイテム。
約88度のこだわりの高温設計で、「ホカホカ」なタオルが完成。日本における物理的消毒法では、80度10分が基本条件という。
これにより、芽胞を除くほとんどの栄養型細菌、結核菌、真菌やウイルスを感染可能な水準以下に死滅もしくは、不活性化するという。
また、機械本体のみならず、専用のタオル素材、除菌消毒液にも優れた効果を追求し、全国の医療機関、高齢者施設などを中心に2700台以上導入されている。
従来のビニール袋入りのおしぼりとは違い、袋が省かれたことで、環境問題にも対応した。
ほかにもさまざまな製品を提供している同社では最近、新製品の「紙トング」を販売した。
現在自粛傾向にあるビュッフェスタイルだが、再開されたとしても従来の使い回しトングでは衛生面で問題がある。
そのため、利用者1人だけが使用する使い捨てタイプを考案した。
紙トングは、国内の製紙メーカーで抄造(紙の原料をすいて紙を製造すること)された紙粉の出にくい特殊な原紙を使用。紙でもしっかりとつかめる。
そして、従来のトングに比べ、洗う手間がないため作業時間の効率化も図れる。
サイズは全長408ミリ×幅48ミリで折り曲げて使う。
コロナ禍により、全国のケータリング、ベーカリー、ホテルやレストランなどから問い合わせが増えている。
同社はそれらに加えて、備蓄用の「フキーナー 使い捨てバスタオル」を提供。
医療機関でも使用されている衛生的な素材が特徴。絞っても、ちぎれない強度に加え、吸水力は、一般的な布タオルにも勝る。
ほかにも、丈夫でしなやかなレーヨン素材で作られた「フキーナー New ふわふわドライタオル」など多岐にわたって取り扱う。
おしぼり自動製造機械「おしぼりハンディーⅡ」