【インターネット徹底集客 276】2022年のホテル旅館業界の予測~WEB~ 内藤英賢


 今号では、前回に引き続きホテル旅館業界のITやWEBに関する予測について述べたいと思う。前号同様に多分に主観が入った内容ではあるが、ご容赦いただきたい。キーワードは、「動画」「スマートチェックイン」「インバウンド復活」という三つを取り挙げたい。

 まず、動画についてであるが、2022年はさらに動画の活用が盛んになるであろう。動画を活用する効果としては、単純にイメージ訴求がしやすいという点が挙げられる。他にも動画を活用することで、サイト内の滞在時間が伸びるので(一般的に滞在時間が長いほど、成約に結び付きやすいとされている)、成約率アップの効果も期待できる。

 それ以外にも動画の活用方法は多岐にわたってきている。例えば「Web広告×動画」である。Youtubeは元よりSNS広告においても動画広告が活用されてきている。また、SNS投稿そのものにおいても動画投稿は非常に重要視されている。

 続いて、スマートチェックインについてである。スマートチェックインを端的に言うと、フロントで対面にて行っていたチェックイン業務をシステム(QRコード、無人チェックイン機など)が実施することである。これにより、業務の簡略化、省人化が実現できるので、今後の人手不足問題の解決策として熱い視線が注がれている。

 既に宿泊特化型においては続々と導入されており、旅館リゾートでも旅館リゾート用にカスタマイズされて導入が進むのは必然となる。観光業全体においてもデジタル化、DX化は大きなテーマとなっていることもあり、今後は各種補助金とも相まって、導入が進んでいくと思われるので、今のうちから研究しておくことをお勧めする。

 最後にインバウンド復活である。日本は水際対策でいまだ海外ゲストの受け入れが開始されていないが、諸外国では続々と緩和されつつある。既に2年近く受け入れることがなくなり、戸惑うことも多くなっていると思うが、必ず復活するので、早いうちから準備(集客対策、受け入れ対策の双方)を進めておくことをお勧めしたい。

 以上が22年の予測であるが、今後の取り組み事項の一助になれば幸いである。

 (アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)

 
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