
五つの貸し切り風呂
――猿ヶ京温泉にありますが、場所はどのへんですか。
「JR上越線利用の場合、後閑駅から路線バスで30分ほど、『関所跡』側です」
――貸し切り風呂が自慢とか。
「大きな旅館などにある大浴場は設けておらず、『福寿草』『都忘れ』『二輪草』『月見草』『水芭蕉』という五つの貸し切り風呂を使っていただいています。泉質は同じですが、造りは異なっています。客室に風呂の鍵を置いており、空いていれば常時利用できます」
「大浴場の良さもありますが、貸し切って、他のお客さまに気兼ねすることなく、ぜいたくな気分で風呂を利用してもらえれば。風呂が空いているのか、使っているのかが分かるよう廊下に看板(ライト)を設けています。お客さまの評判も良く、一度に入らず、次回の楽しみにしているお客さまもいます」
――料理は。
「いろり料理で、個室での提供です。夕食は炭火の上に置かれた溶岩プレートで上州産の牛肉や豚肉、地元の野菜、キノコなどを焼いて、自家製タレや岩塩を付けて召し上がっていただきます」
――コロナ禍の影響はありましたか。
「客室も少なく、貸し切り風呂利用、個室での食事と、あまり密にならないのがいいのか、それほど影響はありません」
――心掛けていることは。
「距離感を保つというか、お客さまのプライベートなお時間を邪魔しないようにしています」
――新たな展開は考えていますか。
「2部屋に岩盤浴ができるスペースを造ります。近く工事に入り、冬にはオープンしたいですね」
【客室10、1泊2食付き1万5千円から】