「漁師まかない丼」が自慢
第1006回よその旅館ホテル
――立地は。
「徳島県南の室戸阿南海岸国立公園のほぼ中央に位置し、海と森の自然に囲まれた小高い丘に建つ公園内の宿泊施設です。全ての部屋、大浴場から太平洋と那佐湾を望めます」
――地元食材を使った料理が自慢だとか。
「毎朝、町内で水揚げされた海の幸を入札し、購入しています。漬けの魚を3~4種使った『漁師のまかない丼』はボリューム満点で人気です。海陽町は、地鶏の『阿波尾鶏(あわおどり)』が全国シェアの65%を占め、当館でも鳥料理が自慢です。9月からは伊勢エビ漁が解禁され、刺し身やみそ汁、天ぷらが味わえます」
――風呂について。
「温泉は炭酸ナトリウム水素塩泉の美肌の湯で、柔らかな肌触りが人気です」
――他に売りは。
「阿波尾鶏を使用した加工品など新しい商品を常に考え、商品化しています。また、お遍路さんの23、24札所の中間地点にあり、宿泊での特別プランも用意しております」
――客層は。
「お遍路ツアーの人が多いですが、最近は食を楽しみに若い人も増えています」
――課題は。
「一般の家族の来訪です。スキューバ、シーカヤックなどマリンスポーツやサンゴの産卵など観光素材があるが、生かし切れていないです。セカンドアクティビティを生かした商品を町やDMOと協力して開発、PRしていきたいです」
――将来は。
「20年には海陽町と高知県東洋町の間で線路と道路を走れるデュアル・モード・ビークルの車両が世界初の本格営業を始めるなど明るい話題があります。町全体をレジャー化し、その中で宿泊できるようにしたいです」
【23室、1泊2食8316円(税込み)から】
ふれあいの宿 遊遊NASA