
信玄の湯湯村温泉の常磐ホテル(山梨県甲府市、笹本健次社長)は10月31日、「GIやまなしバトンタッチリレー」式典を同ホテルで開催した。
山梨県酒造協同組合(北原兵庫会長=写真左)の協力で10月5日から実施した「やまなし地酒フェスタ2023」を、やまなしワイン酒造組合(有賀雄二会長=写真右)の協力で11月2日から「やまなしワインフェスタ2023」に切り替えて実施するのに伴い、県内の酒蔵、ワイナリー、観光事業者、県幹部らを招いてキックオフイベントとして実施した。
GIとは、酒の地理的表示(Geografical Indication)のことで、酒の地域ブランドを確立するために1994年から開始された制度。産地からの申し立てに基づき、国税庁長官の指定を受けることで、産地名を独占的に名乗ることができる。産地名を名乗るに当たっては、その産地で生産されていることはもちろん、一定の生産量を満たしていることが求められる。
常磐ホテルの地酒フェスタでは、県内8蔵・全13種類の地酒など40種類以上のドリンクを料理とセットにして、10月の木、金、土に8800円と1万4850円のコースで提供した。ワインフェスタでは、県内12ワイナリー・全20種類のワインや山梨の日本酒、焼酎、ウイスキーなどのドリンクと料理をセットにして、11月の木、金、土に地酒フェスタと同料金で提供している。
参加している12のワイナリーは、シャトーメルシャン勝沼ワイナリー、ルミエールワイナリー、マンズワイン勝沼ワイナリー、サントネージュワイン、サンフーズ、錦城葡萄酒、丸藤葡萄酒工業、蒼龍葡萄酒、勝沼醸造、モンデ酒造、サントリー登美の丘ワイナリー、岩崎醸造。
山梨県産業労働部の染谷光一部長は、あいさつで「GI指定以降、本県の日本酒とワインは国内外コンクールでの受賞や輸出が増えている。おいしいお酒は美しい自然が育てるというコンセプトの下、『美酒美県やまなし
(https://www.pref.yamanashi.jp/bishubiken)』を2021年から展開。県産食材とのペアリングの提案により、さらなるブランド価値の向上、販売拡大、観光誘客へとつなげていきたい」と抱負を述べた。