「観光先進国」へ、入選施設に期待 観光経済新聞社、人気温泉旅館ホテル250選認定証授与式を開催


昨年に続き500人の参加者を集めた今年の認定証授与式

 観光経済新聞社主催、観光庁と観光関係8団体後援の2018年度「人気温泉旅館ホテル250選認定証授与式」が16日、東京の浅草ビューホテルで関係者約500人を集めて盛大に開かれた。250選に選ばれた旅館・ホテルに認定証、250選と同時に実施の「にっぽんの温泉100選」の1~3位と特別賞受賞温泉地に表彰状を授与。自民党幹事長で全国旅行業協会会長の二階俊博氏、観光庁観光地域振興部長の平岡成哲氏らが来賓で出席。「“観光先進国”へ、入選旅館・ホテルのさらなる協力を」と祝辞を述べた。

 「250選」は旅行会社、OTA(オンライン・トラベル・エージェント)、キャリアの社員らによる温泉地の旅館・ホテルの人気投票。温泉地の人気投票「100選」とともに観光経済新聞社が毎年実施している。観光関係8団体が後援。2013年度から観光庁も後援している。授与式は今年で20回目。100選、250選の結果は観光経済新聞の昨年12月15日号に掲載しているほか、ホームページでも公開している。

 式典で観光経済新聞社の積田朋子社長(100選・250選実行委員長)は「全国の旅館軒数は4万軒、ホテル軒数は1万軒といわれるが、今回選ばれた宿はその中で最も人気のある、優れた宿といえる。観光は国の成長戦略となり、将来に明るい展望が見えている。今こそ経営理念を明確に、いつの時代にも利益を上げられる体質づくりに挑戦すべきだ」とあいさつ。

 100選・250選の実行委員会(後援団体)を代表して、日本観光振興協会の久保田穣副理事長が今回の選定経過を報告。「旅行会社社員らによる投票を元に選定したもので、お客さまの声を率直に反映しているものだ」と述べた。
 100選では1位の草津温泉(群馬県)、2位の別府八湯(大分県)、3位の下呂温泉(岐阜県)と実行委員会特別賞の湯田中渋温泉郷(長野県)の4温泉地を表彰。積田社長が表彰状とトロフィーを授与した。

 草津温泉は16年連続の1位。登壇した草津町の黒岩信忠町長は「16年連続1位の称号は町にとってこの上ない名誉」、同温泉観光協会の中澤敬会長は「これにあぐらをかくことなく、今後もまい進してまいりたい」とそれぞれ謝辞を述べた。

 2位の別府八湯は別府市東京事務所の小野大介所長、3位の下呂温泉は同温泉観光協会の瀧康洋会長が登壇。

 実行委員会特別賞は「地元施設の利活用、若手人材の育成などを通じて国内外の宿泊者の増加に取り組み、地域活性化を推進した」ことを理由に湯田中渋温泉郷が選ばれた。式典には温泉郷を抱える山ノ内町の竹節義孝町長が出席し、「誉れ高き賞をいただき光栄。空き店舗活性化補助金で店や街中がにぎやかになった。これが受賞理由の一つと思う」と述べた。

 250選の認定証は、北海道、東北、関東甲信越、中部、近畿・中国・四国、九州の各地区の代表に壇上で授与。通算5回以上入選の旅館・ホテルには「5つ星の宿」と表記した特製の認定証を授与した。今回は226軒が5つ星の宿に認定された。


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