
あいさつする二階会長
全国旅行業協会(ANTA、5363会員)は6月24日、2014年度定時総会を東京都品川区の東京マリオットホテルで開催した。二階俊博会長(衆院議員)は、観光が平和産業であることを改めて強調し、その担い手である会員旅行会社が力を発揮することが重要だと訴えた。
冒頭のあいさつで二階会長は「観光は平和産業だ。国際社会全体が平和であることを願うならば我々は観光交流を通じてそれぞれの国との親交をさらに密接にしていかなければならない。旅行会社はそういう使命をおびていることを改めて皆さんとともにここに確認しておきたい」と述べた。
来賓では観光庁の久保成人長官が「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2014」と国内観光活性化フォーラムでの「観光立国和歌山宣言」に言及。「宣言の中で会員が一体となって地域の観光資源を磨き上げ、各地の観光の魅力を発信する。旅の力で日本の笑顔と元気を取り戻す、とうたわれている。このことはアクション・プログラムの柱の一つ『世界に通用する魅力ある観光地域づくり』に求められることそのものだ」と語り、会員による国内観光の活性化の取り組みに期待した。
議事により決定した14年度事業は、観光庁、関係自治体などと連携して引き続き東北・東日本観光復興キャンペーン活動に取り組むとともに、国内各地の各種観光イベントなどへの協力を通じて国内観光の活性化を図る。国際観光分野では、東アジアやアセアン諸国などとの友好・交流事業に参画し、日本人海外旅行と訪日外国人旅行による双方向の人的交流促進による観光立国実現に積極的に貢献する。

あいさつする二階会長