「『瀬戸内・松山』構想シンポジウム〜『瀬戸内・松山』旋風が歴史を変える」が1日、愛媛県の松山市立子規記念博物館講堂で開催された。地元や観光関係者ら約300人が参加。松山市が今後の新たな観光戦略として掲げる、広島地域と松山(愛媛)を船で結ぶ観光ルート「瀬戸内・松山」構想を推進するのが目的。同日は構想の柱を担う旅行商品の第1弾の利用客が松山を訪れ、記念セレモニーも行われた。
瀬戸内・松山構想のシンポジウムでは観光関係者がパネルディカッションを行い意見を交わした。
パネリストは泉雅文・JR四国社長、一色昭造・石崎汽船社長、後藤昇・広島県地域政策局海の道プロジェクトチーム担当部長(広島大客員教授)、平尾政彦・四国ツーリズム創造機構事業推進本部長、浅谷聡・愛媛県観光振興アドバイザー(JTB西日本国内商品事業部地域統括部長)、野志克仁・松山市長。コーディネーターは宮崎光彦・道後温泉誇れるまちづくり推進協議会会長(宝荘ホテル社長)が務めた。
野志市長は「瀬戸内海は広島と松山を隔てる海ではなく、つなぐ海だ。広島、宮島、呉、松山を結ぶルートを『瀬戸内海道1号線』として命名したい」と提案し、会場の賛同を得た。
第1弾の旅行商品「瀬戸内はいくる~ず」の利用客を歓迎する記念セレモニーは松山観光港で行った。今回は日本旅行が「瀬戸内はいくる〜ず」を冠にした商品を発売。JTBも同様の商品を発売している。
瀬戸内はいくる~ずは、宮島、広島、呉、松山の港を結び船の途中下船を可能にした商品で、来年放送されるNHK大河ドラマ「平清盛」ゆかりの地や、しまなみ海道、瀬戸内の多島美を船から楽しめる。
松山港での記念セレモニー