「滞在型保養温泉地」目指す 由布院温泉、観光基本計画を全面改訂


多くの自然が残る由布院

施設開発面積・宿泊施設規模「数値」明記

 由布院温泉観光協会と旅館組合は、由布院地域の具体的な方向性を示す観光基本計画を見直した。外国人客の増加、宿泊施設や商業施設の外部資本の参入など、昨今の観光を取り巻く環境変化に対応しながら、「豊かな暮らしと交流が共存する滞在型保養温泉地」を目指す。観光関連施設の開発規模や宿泊施設の規模などを明記した。

 由布院温泉観光基本計画の全面改定は、1969年に策定して以来、初めてのこと。理念として(1)自然環境、景観を守る(2)豊かな暮らしがあって成り立つ観光地(3)由布院流による暮らしへの価値の醸成、モノ作り、地域産業の育成―を掲げる。由布院の観光を内外関係者がともに発展させ継承するための考えを見直し盛り込んだ。

 具体的な数値としては、「宿泊施設や物販、飲食施設の開発規模を3千平方メートル(延床面積)以下」「宿泊施設の規模を15室程度とする」などを新たに示した。

 来訪者のターゲットは「由布院の理念を理解し、共感してくれる人」を重要視した上で、(1)福岡市、北九州市を中心とする北部九州圏(2)近畿圏、首都圏(3)その他の国内(4)韓国を中心としたアジア圏(5)欧米豪―を想定。食、宿の魅力を生かしたプログラムによる滞在型観光や新たな体験コンテンツの情報発信などに取り組み誘客を拡大する。

 由布市は、まちづくりを目的に民間が策定した地域計画を「由布市総合計画のまちづくり基本理念」に添うことから、6月15日に由布市中小企業振興基本条例第13条により認定。持続可能な観光産業の発展のために観光事業者に対し合意形成が得られるよう促す。


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