岸田文雄首相は14日に開いた記者会見で、新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、出入国管理、検疫などの水際対策の在り方について、「たちまち今、対策を強化することは考えてはいない」と述べた。
水際対策は段階的に緩和されており、入国者総数の上限が6月1日から1日当たり2万人に引き上げられた。6月10日からは、添乗員同行のパッケージツアーに限定して観光客の受け入れが再開されている。
岸田首相は「入国者総数、あるいは訪日観光客の受け入れを含め、今後の水際対策の具体的な措置については、内外のニーズや検疫体制等を勘案し、内外の感染状況や主要国の水際対策の状況を踏まえながら適切に判断していく、これが基本的な考え方だ。たちまち今、対策を強化するということは具体的に考えていないが、今後の状況には注視していきたい」と述べた。
岸田首相(14日の会見、官邸ホームページから)