「日本は美しい」はわずか11% 内閣府調べ


 内閣府が実施した「美しい国づくりに関する特別世論調査」によると、現在の日本を「美しい」と思っている人は10.6%、「どちらかというと美しい」の42.7%を加えてようやく半数を超えた。「美しくない」「どちらかと言えば美しくない」は計43%で、安倍晋三首相が掲げる「美しい国づくり」の道は険しそうだ。

 調査は5〜6月、20歳以上の3千人に対し実施した。1827人から回答があった。

 日本の美しさを挙げてもらったところ、山や海などといった「自然」が80%で最も多かった。次いで匠の技(伝統工芸や町工場の技術など)の58.5%、景観(田園・里山の風景、瓦屋根のあるまち並みなど)の52.8%、伝統文化(能、歌舞伎、祭りなど)の50.8%の順。

「重要と思う美しい国の姿」では、「文化・伝統、自然、歴史を大切にする国」を挙げる人が47.5%に達し、「自由な社会を基本に、規律を知る、凛とした国」の22.6%を上回った。

 美しい国づくりに向けて大切だと思う行動は何かを聞いたところ、「伝統芸能の習得や景観を美しくするなど、日本らしさを磨き、創り上げること」が43.3%あった。「海外に向けて日本の美しさを発信する」と答えたのは21.8%。

 景観への関心を持ってもらうにはどういった企画が必要か。最も多かったのは「日本・日本人の美しさを推進するアイデアを募集する企画」が30.3%だった。

 
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